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有瀬
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おもな活動ジャンルは、モノカキ。
レビューやコラムが中心です。
あと、相方専属だったコスカメラマンのおしごとを、今後、ほかの方も撮影分野に入れたいなと思います。

一哉の検定なんぞつくってみました ^^
ブログパーツ用に加工してあります。
よかったら持ち帰ってやってくださいね。

ほかのラプリたちの検定も、時間が許せばつくるかも。

【お持ち帰りはこちらから★ミ】

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ここのところ、絶賛へこみ中につき全然おもてに出てなくてすみません…orz
…が、この週末は元気をもらってきたので、久々ガーッと仕事をしてみました。
rimit、草稿が6割できてる!もうすぐrubyも第一話が終われる!!

…ろくわです…ろくわです…ろくわです(エコーで読んでみよう)

タイトルにもありますが、関西方面でちょっくらドンさんにお会いしてきました。
…ちょっくらお会いしてきたちゃうな。販促イベントにお邪魔してきたのですよ。
大阪は、会場がきちんとこしらえられてたので、なかなかよかったです。
ドンさんも大橋さんもいい人だった…(ほわほわ)元気出るよね…(ほわわわわ)

ということで、このへんのレポはまたおいおいに書いていきます。
続きは、帰宅したらアップするぞー(加筆してね)の、拍手SS、依織草稿です。
たいへんおまたせしました…(汗)

てことは、今出先なんですな orz
だって、出先にいたほうが原稿しっかり書けるんやもん…めそめそめそめそ。


不意に襲いかかる大きすぎる喪失感がきっかけで、目が覚めた。

どんな夢を見ていたかも思い出せない。ただただ怖くて、不安で、ノドはからから、全身は汗だく。
起き抜けの状態でもまだ、何かに押しつぶされそうな感覚が残っていた。息苦しい。
悪夢にうなされるってこんなことなのかもしれない──改めて思うには十分すぎる、深夜のことだった。


キッチンで、コップの水を何倍もあおる。
渇いた体に浸透していくイメージを描きながら…脳裏に浮かぶぼんやりとしたイメージ。

内容をはっきりとは覚えていない。
けれど、家族の夢だったような気が、する。

『むぎ』

差し伸べられた手を取ろうと、必死になって腕をのばした。
もう少し。あと少しで届くのに。
焦る気持ちに体はついていってくれなくて、空振りばかりする手のひらをずっと眺めていた。
空を切る感触にがっかりする気持ちは、いつしか黒い不安へと姿を変えていった。

『むぎ』

あたしは、知っている。
もう二度と、この人たちとは会えないんだと──。


「──!」

おなかの底からこみあげる吐き気に、口を覆う。
もどしてしまうかと思った。口に残っていた水が、重力にしたがって流しの中に落ち、消えて行く。
次いで、刺激を受けた喉が白旗をあげた。何度も、何度もむせかえる勢いで、咳をくりかえす。

「……げほっ……げほっ……」

嘔吐物は出てこない。代わりに出てきているのは……あたしの中にある、もやもやとした黒い不安なんだと、思う。
咳き込んでも咳き込んでも、あとからあふれてくる。
止まらない喉。眩暈すら覚えてきた、そのときに。

ふわり。

首へ、何か暖かいものが巻かれるのを感じた。
びっくりして一瞬動きも咳も止まって。眼下にぶらりと垂れ下がる薄紫色を見つけたとき、それが依織くんがよく身に着けているストールだということに気づいた。

振り返る。

「……眠れない?」

近くにある、よく知った香り。いたわるように投げかけてくれる視線。
逆光で、表情はうかがうことができなかったけれど。反発していた気管が、すうっとおとなしくなっていくのを感じた。

「い……おり……くん……」
「むぎ」
「……依織……くん……」

無言で開いてくれた腕に、しがみつく。理由なんて必要なかった。
苦しくて、つらくて。悪夢がもたらした、あたしはたった一人なんだという現実が不安で。
目の前に開けた光へすがるように、あたしは体を預けていた。

声を殺して。けれど、子供のように無防備に泣くことが。
そうすることができるこの場所が、あたしにとってどんなに救いだろうか。
なりふりかまわず頭をこすりつけているはしから、依織くんはあたしの名前を呼びながら、ずっと背中をさすってくれていた。

「怖い夢は、忘れてしまいなさい。俺が、ずっとここにいるだろう?」

ずっとそばにあったものが、なくなってしまう感覚。約束を、信じることができない、不安な気持ち。
けれど、体にかかるやわらかであたたかな感触と、降り注ぐやさしい声に、もう一度信じてみたくなる。
あたしは、ひとりじゃないんだってことを。

「依織、くん」
「ん?」
「ずっと」
「うん」
「ずっと……あたしのそばに、いてね」
「もちろん」
「離れないでね」
「やれやれ。お姫さまが嫌だと言っても、離すつもりはないよ」

言いながら、今度は頭を撫でてくれる。
口では困ったようなそぶりを見せていても。触れてくる指先がやさしすぎて、また涙がひとつ。こぼれた。

流れる水が、後方でキュッと止められる。
離れていた依織くんの左手が、あたしの肩に乗せられる。ここにいてくれるという安心感でまた、満たされる。
あたしもまた、ぎこちなく依織くんの背中に腕をまわしながら、つぶやいた。
聞こえるか、聞こえないかの声で、依織くんのためだけに。

ありがとうと、大好きを。

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